至素根譚 (しすこんたん/syscontan)

あなたならどうする?

 お客様から突然、プログラム作成依頼があった。
(実際は結構なシステム)
営業担当に同伴して先方を訪ねた。
相手は3人。
発注担当者、システム運用者、そしてシステム開発者。
発注担当者は「コンピュータシステム音痴」でひたすら「何も分かりません」を連発。
システム運用者はただ「同席を求められたから来た」と言わんばかりの態度で関心ナシ。
現システムの開発者だけが何故か「テンション」が高い。
渡されたのは当人が作成した操作説明書(A4 4枚)
口頭説明はなかった。(「見れば分かる」とのこと)

一週間後、営業担当は筆者に相談。

「大体、これ位の見積でイイカナ?」(営業)
「そんもんかナ」(筆者)

営業担当は見積を提出。
ところが、それから一向に返事がこない。
営業が再三、電話・メールしても返答なし。
結局、お流れになった。

 半年後、突然先方から「金額の相談をしたい」との電話。
出向くと、提示額が高いとの事。

「その根拠は何ですか?」(営業)
と尋ねても

「予算を握っている担当者が高いと言うのです」(コンピュータシステム音痴)

「では、ご希望金額は?」(営業)
「○○円です」(コンピュータシステム音痴)

「エッ?」(営業・筆者)

「それじゃ、ボランティアですヨ!」(筆者)
その場で、営業担当に「これじゃ社内は通らない」と話した。
それを聞いていたシステム開発者が急に声を荒げ、
「少しはコチラの事を考えろ!」(システム開発者)
「そこを何とか考えてくださいヨ」 と下手で言うならまだしも、何故「キレル」のか理解に苦しむ。

この男、いつもこうやって業者に高圧的な態度でやっているにちがいない。

「持ち帰らせてください」とその場を立ち去った。
上司は「今回はしようがないだろう」ということで稟議は承認された。
結果を先方に回答したにも関わらず、また返答ナシ。
やっと返答がきたら、いきなり
「翌月の15日に納品して欲しい」(コンピュータシステム音痴)
「今期中にお金を払いたい!」

「エッ?」(営業)

とにかく「スケジュールを打合せしたい」(営業)と先方にアポ。
訪れると、また当初の3人が同席。
発注窓口担当者は「コンピュータシステム音痴」でひたすら「何も分かりません」を連発。
開発担当者は平然と
「納品後、システムを変更するのは当たり前だ」(システム開発者)
金額の上乗せなんて、これっぽっちも考えていない。
仕様を固めるべく話は全然ない。
ようやく、初回の打合せに漕ぎ着けた。(システム開発者は欠席)

「すでにシステムがあるのに何故、新たに作成するのですか?](筆者)

「・・・・・・」(コンピュータシステム音痴)

「このままでいいのでは?」(筆者)

「いや、実は入力チェックがとても大変で、このシステムの前処理をシステム化して欲しいのです」(運用者)

やっと、本当の事を言い出した。
システム開発者が「だんだん『子守』」の大変さに気付き、荷が重くなってきた」というのが本音のようだ。

「そんな話聞いていませんヨ。以前に頂いた説明書には書いてないですヨ」(営業)
「今回は説明書に書かれた機能のみに絞り作成し、改めて拡張機能を検討してはいかがですか?」
「時間もないことですし・・・」

「いや、それは困ります!遣りたい事を今回やって貰わないと・・・」(コンピュータシステム音痴)
「システム開発者に怒鳴られますヨ」

「遣りたい事は明確ですか?」(営業)

「これから考えます」(コンピュータシステム音痴)
「今週は忙しいから無理です」

「それじゃ納期が間に合いませんヨ」(営業)

「・・・・・・」(コンピュータシステム音痴)

「お金さえ払えば、後は『ゴネ得』でどうにでもなる」と思っているようだ。

 契約はまだ結んでいない。
あなたならどうしますか?

  • 1.上司にはどのように説明しますか?
  • 2.お客様にどう返事しますか?
  • 3.話を進めますか?それとも断りますか?
  • 4.進めるとしたらどんな条件を付けますか?
  • 5.先方の担当者(三者)とどのように接しますか?