至素根譚 (しすこんたん/syscontan)

魔力 - その2

 パソコンの基本的操作方法が身についた頃、少しヤル気がなくなってくる。
ひと通り分かったつもりになってしまう。
 はじめた頃の新鮮な気持ちが薄れてしまう。ステップアップ前の「スランプ」である。
ここで、多くの人々がつまづく。
「ひと通り勉強したんだけどね、今はスッカリ忘れてしまいました」
「あきらめ」なのか笑っている。

「パソコンの覚えたて」が「第1関門」とすれば、ここが「第2関門」。
踏ん張り所である。
ここを脱するには明確な「目的」を持つことだ。「作るもの」を決めよう。
年賀状・家計簿・写真アルバム・CDライブラリ・ホームページ等作れる物はたくさんある。
すると、いままでの知識だけでは作れないことが分かる。
しかし、初めての時のような「苦しみ」はない。
「テキスト」「ホームページ」を探す。
最初はそのまま「コピー」するが、徐々に自分好みに「変更」していく。
ここでいろいろな「ノウハウ」が蓄積する。
「基礎知識」が「実践的知識」に変化する。

「お手本」はいきなり変更してはいけない。
まずは「お手本」通りに「動く・できる」ことを確認する。
そして、ほんの一部だけ変更する。さらにチョットだけ変更する。
繰り返すにつれ「理屈」が見えてくる。ここで「自分流」に作り変える。

「パクリ」→「アレンジ」→「オリジナル」
この考え方は、全ての世界で通用する。

当然のことだが、変更する前の「バックアップ」を忘れてはいけない。
これだけ言っても、一度は痛い目に遭う。

作り出すと己のセンスに失望する。「お手本」との差が歴然である。
プロの凄さを知る。そして、もがき苦しむ。「産みの苦しみ」を経験する。
「創造の時間」が何日も続く。自分では作家か芸術家・デザイナーのつもりである。
作り終えた時、久々に感じる「達成感」他人には分からない自分だけの「満足感」。

パソコンという「魔力」にハマッていく。